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  • 日本じゅう、果ては世界を駆け巡る「ビールの現場」を訪ねる男

    ?ワザアリ!
    ~『ビール現場主義』の舞台裏~
     
    編集部:
    やはり、ビールは毎日飲んでらっしゃるんですか?
    ブロガー:
    365日中360日は飲んでます。もちろん発泡酒や第3のビールを含めてではありますが。
    編集部:
    「現場」にはどのぐらいの頻度で訪問されてるんでしょう?
    ブロガー:
    2008年は1年間で54現場(うち新規21現場)行ってます。ならすと週1回以上のペースということになりますね。自分でも驚きます。
    編集部:
    これまででいちばんビールを飲んだときの量を教えてください。
    ブロガー:
    1日に飲んだビールの最大量でいうと……そんなに強いわけではないので、記録に残っている限りでは、一晩で8パイント(4リットル強)かな?

    編集部:
    4リットル!それは十分お強いですよ!さて、「現場」の探し方、セレクト基準について教えてください。
    ブロガー:
    以前は「日本地ビール協会」さんが発行していた、「醸造所リスト(すいません、名前は忘れました)」という小冊子を参考にしてました。
    インターネットがポピュラーになってからは、やっぱりホームページが中心。「日本地ビール協会」さん、アスキーさん、ほかのビールブロガーさんの記事などから情報を集めています。
    「現場」のセレクト基準は……。
    良さそうな「現場」に狙いを定めて行く!というわけじゃなく、基本は「ついで」なんですよね。
    家族旅行の「ついで」
    ゴルフの「ついで」
    観光の「ついで」
    出張の「ついで」

    最近でこそ、行ったことのない「現場」が少なくなってきたので、ある程度狙いを定めないといけなくなってきましたが、ベースはあくまで「ついで」です。
    それともちろん、ブログの読者からの情報をもとに訪問した「現場」もあります。よく家族旅行で行くタイ・バンコクの「The Londoner Brew Pub」がそれ。タイの「現場」については、ほとんど何の情報も持ち合わせてなかったのですが、ある方がコメントで教えてくれました。教えてもらってから行くまで、2年かかってしまいましたが(笑)。

    一日のうちにハシゴした「現場数」が最も多かったのは、2006年のドイツ・チェコ旅行2日目。ボンの現場、ケルンの現場×2、デュッセルドルフの現場×2で、合計5箇所。飲んだビールは合計16杯。「でも、これはいくらなんでも飛ばしすぎでしたね。このときの頑張りが、結果的にはペースダウンにつながってしまいました」との弁。凄すぎます。(写真は、beer-kichiさんたちが移動中に見かけたという巨大バルーン。ケルシュ・ビアを代表するご当地ビール「ギルデンケルシュ」を模ったもの。後ろに見えるのはケルン大聖堂)

    編集部:
    ブログについて、周囲の方々からのご協力はいかがですか?会社員で、お子さんもいらっしゃるとなると、なかなか自由に「ビール旅行」もできないんじゃないかと思うのですが。
    ブロガー:
    家族にはちゃんと言ってないんですよ、実は(笑)。さすがに妻は、もう知ってるとは思いますが、表立って話題になることはありません。
    また、仕事仲間も友人も、わたしが「ビール現場主義者」であることを知ってる人間は、数えるほどしかいません。
    ビア友K(同期入社)
    は数少ない一人ですが、あまりブログについては話をしません。ビア友K氏(ブログを書くのを薦めた人)とは、ブログ運営にまつわるあれこれについて、相談に乗ってもらってます。
    総じて、ブロガーとしてのわたしに協力してくれる周囲の人間は、極めて少ないです。
    ただ、わたしが尋常ならざる「ビールマニア」であることは、当然周りは知ってますから、そういう意味では、いろいろ協力してもらってます。
    家族旅行前、夫婦でこんなやり取りをすることが多いです。
    私「今度の休み、九州の温泉を巡るっていうのはどう?」
    妻「いいわねぇ」
    私「1日目はここに行って、2日目はここに行って……」
    妻「いいんじゃない」
    私「でさぁ、2日目の昼食なんだけど……」
    妻「ビール行きたいんでしょ、わかってるわよ。その後の運転、山道とかはいやだからね」
    私「それは大丈夫!いつも悪いねぇ……」
    てな具合で、九州が東北に代わったり、温泉がスキーに代わったりするだけです(笑)

    編集部:
    そういうやり取りを経て、「ドイツ・チェコビール旅行」が実現したわけですね。でも、会社員であるbeer-kichiさんと“ビア友K”さんが9日間も海外旅行とは、並大抵のことじゃありませんよね?
    ブロガー:
    わたし自身もですねぇ、本当に実現するとは思いませんでした、2006年の「ドイツ・チェコビール旅行」。いまから思うにいくつかの偶然と、長い間かけて蒔いた種が実を結んだといえます。

    ◆偶然その1…ビールの国、ドイツでワールドカップが開催された
    ◆偶然その2…2006年はわたしとビア友Kが二人揃って入社15年を迎え、会社から特別な休暇(夏季休暇等とは別)をもらえた。
    ◆偶然その3…お互い子供が大きくなっていて、それなりに手がかからなくなっていた(わたし/長女9歳、長男6歳、ビア友K/長女8歳、長女5歳)。
    ◆蒔いた種…何かの折に、「死ぬまでに、またビールを飲みに行きたい」と発言する(妻が好きな「世界遺産」系のTVを観ている時など)。

    妻も、わたしとビア友Kが、1992年にチェコ、1994年にドイツ、1995年にイングランド・スコットランドと旅行してることは承知してますし、ビールが好きであることは、いやというほどわかってますから。
    つまり、いつ「行きたい」と言い出してもおかしくない雰囲気を作っておくことが重要なんです。あと、それなりに家族を連れて海外旅行等に行っておくことも、これまた大事だと思います。


    過去の記事のなかでもっとも力を注ぎ、読者からの反響も大きかったというのが、「ドイツ・チェコ ビール旅行記2006」の全159エントリ。「ほかに『準備編』とか『妄想編』とか『回想編』がありますので、全部で200記事くらいにはなるんじゃないでしょうか。これだけ力を入れたんですから、『反響が大きかった』と思いたいエントリ№1です。ごくたまにですけど、検索エンジンでこられた方が、1から159まで読んでくれるときがあるんです。メッチャクチャ嬉しいですね」とbeer-kichiさん。写真は、旅行の7日目にドナウ川のほとりで堪能したというヴルスト(ソーセージ)とヴァイツェン。最高のシチュエーションに最高の味、本当に羨ましい!

    編集部:
    ところで、ビールを飲みに入ったお店で、顔バレすることはありますか?
    ブロガー:
    「ビールなお店」で、写真を撮ってる一人客って怪しいじゃないですか。わたしがその「怪しい客」なわけですから、当然話しかけられるんですね、店の人に。
    基本「ビール現場主義」の人、というのは隠したいんですが、店の人がいい感じだったり、酔いがまわってたりすると、言っちゃうことがあるんです。「わたし、ビール現場主義っていうブログやってるんです」といった風に。
    で、その店を再訪したりすると、『ビール現場主義』の内容を踏まえた会話を振ってこられたりすることも多いわけです。「札幌のあの現場、どうでした?」って感じで。
    カウンターって狭いじゃないですか。その会話って、当然隣の人にもそのまた隣の人にも聞かれるわけです。これだけで、「ひょっとして……」となったことが3回くらいあります。
    ビールマニアの世界って、狭いですよ、ホント。

    編集部:
    では、これまで行ったなかで、「最高だった現場」「忘れられないビール」を教えてください。
    ブロガー:
    まずは「最高だった現場」から……難しいですねぇ、多すぎて。
    がんばって、片手に絞ってみました。

    ●ドイツ・デュッセルドルフ「ツム・ユーリゲ
    ●ドイツ・バンベルク「スペツィアル・ケラー
    ●岩手・盛岡「ビアパブ ベアレン
    ●神奈川・横浜「キリンビール横浜工場
    ●東京・福生「福生のビール小屋

    そして「忘れられないビール」……これも難しいですねぇ、多すぎて。
    こちらもがんばって、片手。

    ●ドイツ・デュッセルドルフ「ツム・ユーリゲ
    ●ドイツ・フライジンク「ヴァイエンシュテファン ヘーフェヴァイス
    ●チェコ・ピルゼン「ピルスナー・ウルケル
    ●チェコ・チェスキー・ブディヨヴィツェ「ブドヴァル
    ●チェコ・プラハ「ウ・フレク」の黒ビール

    片手だと、海外ものだけで終わってしまいました・・・すいません。

    ?オススメ!
    ~『ビール現場主義』ならではのオススメ~
     
    編集部:
    『ビール現場主義』を発信している beer-kichiさんならではの“オススメビール現場”を教えてください。
    ブロガー:
    オススメ現場・海外編は……先ほど挙げた「最高だった現場」は、入ってきますねぇ。

    ●ドイツ・デュッセルドルフ「ツム・ユーリゲ
    ビールはメインの「アルト」と「ヴァイツェン」の2種類だけなんですが、アルトが美味いんですよ。わたしが大好きな「ナンボでも飲めるのに、飲み飽きない系」。働いている人からも「うちのアルトは美味いぞ!」というオーラが感じられるのも含めて、素敵な「現場」です。
    ●ドイツ・バンベルク「スペツィアル・ケラー
    泊まったホテルのおじさんに教えてもらった「現場」。街中にも「スペツィアル」の「現場」はあるんですが、わたしがオススメしたいのは、街中から少し離れた丘の上にあるビアガーデン。丘の上ですから、景色がいいんです。眼下に広がる世界遺産の街並み……たまりません。
    ●チェコ・ピルゼンのビアホール
    ちょっと名前がわからないんですが、素晴らしいビアホールがありました。まあ、ピルゼンは街全体が「ピルスナー・ウルケルの現場」ですから、きっとどこで飲んでも美味しいはずです。

    次に、オススメ現場・国内編です。

    ●岩手・盛岡「ビアパブ ベアレン
    昨年7月にオープンした直営の「現場」。ビール良し、料理良し、北上川を望むロケーション良し、巨大マスジョッキ(1リットルジョッキ)で飲ませてくれる心意気良しと、わたしにとってマリナーズイチロー以上の存在です。……たとえがわかりづらいですか?
    ●静岡・沼津「タップルーム
    クラフトビール界の、いまや巨人。ベアードビールの「現場」です。飲んだことのない人は、一度飲んでみてください。ビールの概念が広がります。近くに美味い寿司屋があるのも、オススメポイントの一つ。ロケーションも意外性ありますし。
    ●長野・軽井沢「カフェ・ハングリースポット」&「村民食堂
    リゾート業界で飛ぶ鳥を落とす勢いの星野リゾート。隣接のホテル「ブレストンコート」に泊まると、ここで夕食が取れます。このカフェとレストランでは、あの「よなよなエール」が楽しめるうえ、隣には素敵な温泉「トンボの湯」まであります。少々お金はかかりますが、軽井沢で湯上りに出来立ての「よなよな」。体験して損はないと思いますよ。

    ドイツ・バンベルク「スペツィアル・ケラー」。ホテルのおじさんに教わって訪れたビアガーデン。平日にもかかわらず地元のお客さんでほぼ満席で、眼下に広がるこの景色に感動したbeer-kichiさん、当時の記事に「オレ、もうハンベルクに住みたい」と書いています。

    ?ヤボウ!
    ~『ビール現場主義』の今後について~
     
    編集部:
    『ビール現場主義』の今後の展望を教えてください。
    ブロガー:
    やっぱり国内全現場制覇でしうねぇ。別にそれを目指してたわけではありませんが、ここまできたらやるしかないでしょう。
    海外にも目を向けると、夢は広がります。ダブリンも行きたいし、ベルギーも、オランダも行ってみたい。……とはいえわたしも40過ぎの会社員ですから、あまりに実現性がないのもどうかと思います。
    というわけで、夢は「チェコ再訪」ですね。2006年、国境ではね返されてますから。これは死ぬまでにぜひ。
    編集部:
    『ビール現場主義』について、今後の展望を教えていただければと思います。
    ブロガー:
    難しいこと聞きますねぇ(笑)。そんなの考えたこともありません。
    いま無理やり考えた「展望」としては、「現場」好きが集まって、「何かのついで」でどこかの「現場」に行けると良いですねぇ。
    「何かのついで」を考えるのが、ものすごく難しそうですが。

    「編集部からのコメント」

    こちらのブログは「現場にこだわる」というスタンスにおいて、単なる「ビールマニアのブログ」とは一線を画していますが、その「現場」の定義も「醸造所(ビール工場)内、またはその近くで新鮮なビールが飲めること」という緩やかなもので、さらに「料理が美味しく、雰囲気が良かったら、なお嬉しい」と、あくまで「楽しく美味しく飲む」ことを重視しており、このシンプルな姿勢が「読んでいて共感できる」ポイントなのだと思います。だって本当にワクワクしちゃいますよ。「チェコで飲むウルケル」ってそんなに美味しいんですか!?ああ、飲んでみたい飲んでみたい。嘘だと思ったら皆さん、このブログをとにかく読んでみてくださいよ。もう、たまんないです。やばいです(笑)。
    2009年2月26日 18時19分 admin
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