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イケてるブロガーインタビュー

トップ >  トピックス > Archive: 12月 2008 イケてるブロガーインタビュー/クチコミ・レビュー・ブロガーポータル:SHOOTI
  • 「書道+アート」、ときどきグルメ。プロ書道家のブログ術とは?

    ?ワザアリ!
    ~『書道家蓮花のきょうの筆文字』の舞台裏~
     
    筆文字を書いて、文章をつけて…と、ブログを更新するのは大変ですよね?
    ブロガー:
    「写真の色調補正→記事を書く→筆文字を何にするかアイディア出し→筆文字制作」の流れで平均6時間くらいかけています。
    編集部:
    ブログの表現で気をつけていることはありますか?
    ブロガー:
    コピーライター養成講座で学んでいたこともあり、文章には特に気をつかっています。誤字・脱字はないか、言い回しはおかしくないか、声を出して朗読しながらキーボードを打つこともしばしばです。
    このブログを始めてもうすぐ4年になりますが、昔から読んでくれている人がいる一方、今回はじめてブログを知ったという人もいらっしゃいますよね。それぞれの方が見てくれることを想定して、どのエントリーから見ても内容が分かって楽しめることも心がけています。
    編集部:
    「きょうの一文字」はどうやって決めているんですか?
    ブロガー:
    いくつか自分の中で候補を出してから、ふるいにかけて決めます。
    たとえば、「USJの新アトラクションに乗ってきた」の記事では、「風」「飛」「速」「駆」「颯」「舞」などの筆文字を考えました。で、このシチュエーションにぴったりなのは「舞」かな、って。文字が決まったら自分が納得するまで書きます。だいたい50枚くらい書きます。実際、仕事で書かせていただく際は100枚や200枚は余裕で書くので少ないほうです。
    編集部:
    「書道家」としての活動において、ブログはどんなふうに役立っていますか?
    ブロガー:
    ブログというツールは、普段の仕事とコミュニケーションに役立っています。
    特に首都圏からのお仕事は、ブログを通じての依頼が多いです。初めての人に仕事を依頼するというのは本来ならば不安だけど、
    <1>作品が多く載っている、
    <2>過去実績がわかる、
    <3>そしてなんとなく人となりも分かる…
    ということで、安心してオファーができますと言われたことが何度かあります。
    編)ブログを続けていて、印象深い出来事があれば教えてください。
    ブ)このブログの大きなターニングポイントは、『このブログがすごい!2006』(宝島社)に掲載されたことでした。実は、『このブログがすごい!2005』を見てブログというものを知り、いつか掲載されたらいいなと目標にしていました。そしたら本当に翌年自分が掲載されることになって…。連絡が来たときは震えました(笑)。
    で、わたしの掲載ページを見て、ブログを始められたのが食い道楽マンガ『食い道をゆく』のヒロキエさん。彼も掲載を目標にしていたらしく(本人談)、本当に翌年の本に掲載されたというから面白いですよね。願えば叶うというのを体験した出来事です。JALPAKさんとのタイアップも貴重な体験でした。
    積丹ウニ
    積丹書
    東京タワー

    ウニの解禁に合わせて飛行機のチケットを手配したほどウニ好きの蓮花さん。ラーメンを食べるがために飛行機移動したことも!「ブログネタのために何もそこまでしなくとも、と思うでしょうが、現場に行かないとわからないことってありませんか?自分の目で見て、触れて、体験しないといいものはできないと思っています。遠出する時は筆を持ち歩くようにしているので、現場で作品を作ることもよくあります。東京タワーを入れた作品はその一例です」(下)

    ?オススメ!
    ~蓮花さん自選ベスト3を発表!~
     
    編集部:
    『SHOOTI』読者に向けて、オススメ作品を3つ挙げてください。
    ブロガー:
    (1)「京都宇治のてんこ盛りかき氷」の「夏」
    色・形とも、ソフトクリームを表現できたなあと自負しています。書いた本人もこれを見るたび京都で抹茶ソフトが食べたくなります。
    かき氷「夏」
    かき氷「夏」書

    (2)「コアラ、カンガルーとたわむれる」の「豪」
    「豪」という字とオーストラリアのシンボル、カンガルーがうまくリンクできたので。カンガルーのネコ背な感じを入れながらも、ちゃんと「豪」と読めなくては意味がないので、ちょっとずつ角度を調整しながら100枚以上書いてやっとできたものです。

    カンガルー「豪」
    カンガルー「豪」書

    (3)「ボジョレー・ヌーボー試飲」の「葡萄」
    「葡萄」という字を書いていたら、「甫」のパーツがなぜだか葡萄の房に見えて…。とっさに冷蔵庫にあった葡萄を置いたところ、
    しっくりきて自分の中ですごく腑に落ちました。私が合成を使わずに、いつでもリアルなものを作品に使っているのはこのときの経験からです。
    ボジョレー“葡萄”
    ボジョレー“葡萄”書

    ?ヤボウ!
    ~蓮花さんと『書道家蓮花のきょうの筆文字』の今後について~
     
    編集部:
    書道家として、今後の展望を教えてください。
    ブロガー:
    ブログの左側、自己紹介欄の目標にも書いてあるとおり、海外で仕事をしたいです。アメリカやヨーロッパで作品展と書道パフォーマンスができたら最高ですね。近代美術館での展示や、映画のタイトルを手がけてみたいです。
    書道をはじめ、武道・茶道・華道など「道」のつくものは先人達の叡智がつまった「型」をまずはきっちりと学びます。その「型」を理解しているからこそ「型破り」なことができるのであって、知らない人がやってもそれはただの「形無し」だ、と本で読んだことがあります。わたしはクリエイティブなことをしていますが、6歳からずっと全国規模の書道会に属しています。展覧会への出品や古典の勉強など学ぶことはたくさんあって、実は古典書道に触れている時間のほうが長かったりします。筆の技術と感性を磨いて、見た人が「わあ」と何かを感じられる作品を作っていきたいです。
    編集部:
    ブログについてはどのように考えていますか?
    ブロガー:
    読者との交流、ブロガー同士の交流を増やして、話題性のあるブログにしていきたいです。

    「編集部からのコメント」

    蓮花さん、そのお美しい容姿にばかり気を取られてしまいそうになりますが、6歳から学んでおられる書道はもちろん本格的で、ブログの文章の隅々にも気配りが行き渡り、あらゆる意味でパーフェクトなブロガーです。しかし、蓮花さんの真の魅力は、その「完璧さ」のなかに見え隠れする茶目っ気にあると思います。たとえば、青森の黒石やきそばを表現したこちらの作品。アートなだけでなく、心地よくユーモラス。実に素敵です。
    2008年12月26日 14時15分 admin
  • 元OLの“クリエイティブ書家”が生み出す「きょうの一文字」

    Vol.46『書道家蓮花のきょうの筆文字』 蓮花さんインタビュー

    OLを経てプロの書道家へ。現在では、書道家として、ブロガーとして、注目を集める蓮花さんですが、創作活動をするなかで、ブログをどのように活用されてきたのでしょうか。「筆文字」が生まれてきた背景についても、詳しく伺いました。

    プロフィール画像
    蓮花さん

    岩科蓮花(いわしなれんか)、蓮花は雅号
    静岡出身、1976年生まれ。書道歴26年、師範
    書道を軸にパッケージやポスターのデザインをしているクリエイティブ書家

    注目のクリエイティブ書家が世界に発信する「筆文字アート」

    スガオ!
    ~『書道家蓮花のきょうの筆文字』を作っているのはどんな人?~
     
    編集部:
    まずは自己紹介をお願いします!
    ブロガー:
    クリエイティブ書家の蓮花です。 広告代理店のOLを経て、2006年に個人事務所を設立。書道を軸とした各種デザインイベントでの大筆パフォーマンス、そして賞状等の筆耕といった活動をしています。NHK教育テレビ『天才てれびくんMAX』で書道指導をさせていただいたり、テレビ東京『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ』では、所ジョージさんはじめ出演者の皆さんを漢字一文字で表現しました。小・中学校での授業や、商工会議所等で起業家講演もしています。
    静岡朝日テレビ『とびっきり!しずおか』という番組にゲストコメンテーターで出演していて、月に一度、私の作品を視聴者プレゼントにしています。静岡の方限定になってしまいますが、応募してくださいネ(笑)!
    よく言われますが、私のブログは食べ物ネタが多いです。食べ歩きが高じてスイーツライター&グルメライターとして静岡グルメ本を2冊出しています。(2009年1月にもう1冊出ます)
    ラーメンが好きなのでラーメンネタは多いです。箸で麺をあげる「麺上げ写真」が得意技です。
    編集部:
    では、好きなラーメンベスト5を教えてください!
    ブロガー:
    醤油篇だと、こんな感じです。
    第1位 日歩未(浜松)
    第2位 味のありこま(旭川)
    第3位 清見そば(静岡)
    第4位 蒲原館(静岡)

    第5位 たいめいけん(東京・日本橋)
    麺は細いのが好みです。おすすめのラーメン情報があったら是非教えていただきたいです。ブログを通じで交流したいのでラーメンオフ会をやってみたいですね。
    大筆パフォーマンス

    華やかで力強い大筆パフォーマンスは人気があり、デパートのイベント、ウエディングフェア、シンポジウムなど、さまざまな催しに招かれるそうです。「身体全体を使って文字を書く“大筆”は、体験するとやみつきになりますよ」と蓮花さん。たしかに気持ちよさそうです。

    蒲原館ラーメン
    蒲原館なると書

    蓮花さんのイチオシ、地元・静岡“蒲原館”のラーメン(上)。「中細ちぢれ麺によく合うあっさりスープとアブラがいいんですよ!」と大絶賛です。メンマ、のり、チャーシューといったおなじみのトッピングのなかから、「なると」をテーマにした作品がこちら(下)です。

    コダワリ!
     ~「筆文字」へのこだわり?~
     
    編集部:
    「筆文字」アートを始めたきっかけを教えてください。
    ブロガー:
    広告代理店にいたときに、チラシのタイトルを筆文字で書いてほしいと言われました。で、行書で書いて提出したところ「ただキレイに書いてあるだけで、この商品特性や雰囲気が伝わってこない」という理由でボツにされました。そのとき、ふと気がついたんです。
    ・筆文字もひとつのビジュアルとして伝える力がないと広告として成り立たない
    ・自分はお手本の字を臨書(見てマネすること)するのは得意だが、オリジナリティがない…と。
    くやしかったので(笑)、「自分にしかできない筆文字を開発しよう」と訓練のつもりでブログを始めました。ネット上に公開すればいろんな人が見てくれるだろうから客観的な意見を聞けるのでは?と考えたからです。「伝わる文字」を書きたかったわたしにとって、双方向のやりとりが容易であるブログは格好のツールだと思いました。さて筆文字で何を表現しようかと考え、思いついたのが「今日という日を一文字であらわしてみよう」ということでした。当初はまだOLだったので、タイトルは『書道家OLのきょうの筆文字』にして、ブログを書き始めました。
    編集部:
    その後、プロの書道家になり、ブログのタイトルを変更されたんですね。
    ブロガー:
    そもそも、筆で仕事をしていこうと決心したきっかけは、当時師事していた師匠からの一言です。あるとき「教えられることはすべて伝えたつもりだから、その気があれば書道家になってほしい」と言われましたが、OLだったわたしはその場で返事ができませんでした。悲しいことに、これが師匠と交わした最後の言葉となってしまい、即答できなかったことをあとから悔やむばかりでした。
    そして、OLを辞めたのを機に、現在のタイトルに変更しました。『書道家蓮花のきょうの筆文字』というタイトルには、師匠への遅い報告の意味も込められています。
    アコヤ貝缶詰
    アコヤ貝書

    アコヤ貝の缶詰め(左)。OLを辞めて、プロの書道家として歩みだしたときに贈られた印象的なプレゼントだそうです。貝のなかにあった真珠をイメージした作品(右)は、『この筆文字なんだろなクイズ』として出題されました。

    2008年12月26日 14時14分 admin
  • 夫はコアラ似英国人。国際結婚カップルのニュージーランド生活記

    ?ワザアリ!
    ~『メルティング・ポット』の舞台裏~
     
    編集部:
    イラスト入りのブログって、大変じゃありませんか?
    ブロガー:
    2つやっているブログの、どちらもだいたい1時間弱でテキストと絵を終えるようにしています。『羊の国のラブラドール絵日記NEW』を午前中、『メルティング・ポット』を夕方くらいに、時間をみつけて更新します。
    編集部:
    ブログのネタはどんなふうにして考えるんですか?
    ブロガー:
    ネタに関しては100%、犬のお散歩中に考えています。わたしはどうも、歩くことによって脳のバッテリーがチャージされるみたいなんです。家で机に向かっていても何も浮かびませんが、犬たちと一緒に外に出ると、調子のいいときは5つも6つも出てきます。 ただ悔しいかな、家に帰り着いた時点でほとんど忘れてるんです。年なんでしょうか(笑)。
    編集部:
    『メルティング・ポット』について、旦那さまであるコアラ師匠の反応はいかがですか?
    ブロガー:
    実はもうひとつのブログ『羊の国のラブラドール絵日記NEW』が書籍化されるまで、コアラ師匠はあまり良い顔はしていませんでした。なので隠れてコソコソと書いている感じだったんです。『羊の国のラブラドール絵日記NEW』が書籍化されて、近所の人や友人たちに「こういうことをツマがやっています」と見せる見本のようなものができたので、それからはとても協力的になってきました。 
    要するに「うちのツマはネット・ジャンキーじゃないんだ」ということが言いたかったみたいですね。そしてそれまでコアラ師匠自身、そう思ってたみたいです。
    編集部:
    では、現在はブログの応援をしてくださっているわけですね?
    ブロガー:
    そういう経緯を踏まえて『メルティング・ポット』をはじめたので、ネタの提供には大変協力的です。というか酔っ払った様子をこちらが勝手に観察しているだけなのですが(笑)。それだけでなく、人と会う機会を頻繁に作ってくれたり、TVで彼が聞いたネタを提供してくれたり、非常に助かっています。
    編集部:
    「コアラ師匠」については何と?
    ブロガー:
    コアラのキャラクターは、最初、「架空の生き物」だと思っていたそうです。共通の友人が『メルティング・ポット』を見て、「あのコアラ、そっくりだよね~」といわれてはじめて気づいたそうですよ。ちょっと失礼ですよね(苦笑)、ツマの画力をバカにしてもらっちゃあいけません。
    編集部:
    読者との双方向コミュニケーションが『メルティング・ポット』の見どころのひとつですが、これまでで印象深かった記事はありますか?
    ブロガー:
    やっぱり「世界の便座から」ですね~。読者の方から頂いた、現地で実際に経験・目撃したトイレの様子はすごかった!!写真ブログじゃなくて本当によかったと思いました。
    この記事もそうですが、なにしろ『メルティング・ポット』なので、ああいうふうに「何か」をテーマにしたもので、世界各国の文化がぶつかりあう話題がいちばんおもしろいですね。
    おでんが嫌い

    『メルティング・ポット』の人気コンテンツといえば、やはり国際結婚マンガです。髪型命数字おたく電話魔など、さまざまなおもしろエピソードで笑いを誘うコアラ師匠ですが、奥様が日本人だけあって、かなりの日本通です。そんなコアラ師匠の弱点は、おでん。ゆうさんも、「おでんが好きだという西洋人には会ったことがない」そうです。

    驚きの男子トイレ

    ニュージーランド国内旅行中に遭遇した驚きの男子トイレ。ニューヨークタイムスの記者がわざわざ見にきたという珍スポットです。ゆうさんがブログで世界のトイレ情報を募ったところ、軍隊アリが埋め尽くすアフリカ某国のトイレやら、小粋な暗証番号で鍵が開くパリのトイレなど、多くのコメントが寄せられました(『世界の便座から』)。

    ?オススメ!
    ~『メルティング・ポット』のオススメ情報~
     
    編集部:
    ニュージーランド在住のゆうさんならではの「オススメ情報」を教えてください。
    ブロガー:
    わたし、実は人に「オススメ」するのが大の苦手なのです。自分の大好きなものだからといって人がいいと思うとは限らないし、何よりも自分の価値観を公開してるようでちょっと気恥ずかしい。
    なので、大好きなものに限ってはあまりオススメしないアマノジャクな私です。
    でもいいですよ、ニュージーランド。
    ニュージーランドMAP

    コアラ師匠の仕事の関係で、北島のオークランドから南島のワナカまで1,523Kmの距離を引越したゆうさんご夫妻。かかった時間はなんと3泊4日!ニュージーランド最大都市のオークランドに比べ、物価が高いワナカですが、大自然のスケールは圧巻です。

    ?ヤボウ!
    ~『メルティング・ポット』の今後の展望~
     
    編集部:
    『メルティング・ポット』の今後の展開について教えてください。
    ブロガー:
    あんまり考えていませんが、今のスタイルで続けていきたいです。そんななかでも、トイレのネタに続いて、「世界の○○」をシリーズ化していけたらなあという野望は抱いています。せっかくブログというツールを通じて、世界に住んでいる日本人の方々とコミュニケーションがとれるわけですから、そのことを最大限に生かしていきたいです。
    そしてそんな皆さんのもとを、旅行で訪れた際には泊めてもらいたいです!(ただで!)

    「編集部からのコメント」

    おもしろいです、楽しいです、『メルティング・ポット』。投資銀行のディーラーを経て現在実業家の「コアラ師匠」と、為替トレーダー、デリバティブブローカーを経てイヌストレーターになられたゆうさんは、スペックだけ聞くとものすごいエリートカップルで、近寄りがたい感じがするのですが、ブログで紹介される日常風景は、ほほえましいやらおかしいやら。しかもただ笑えるのではなく、ちょっぴりスパイシーな味わいがあるのがまた魅力です。あ、コアラ師匠もブログをやっているそうですよ。ただし全部英語です。
    2008年12月16日 11時38分 admin
  • 日本を離れて15年、ニュージーランド発・国際結婚おもしろ日記

    Vol.45『メルティング・ポット』 ゆうさんインタビュー

    日本を離れて15年。シンガポールで出会ったイギリス人の夫とニュージーランドで暮らすゆうさんは、「イヌストレーター」(犬専門のイラストレーター)として活躍するかたわら、国際結婚や海外生活のあれこれを綴ったブログでも注目を集めています。外国に住んでいるゆうさんに、ブログだからこそできること、ブログを発信するおもしろさとはどんなところにあるのか、伺ってみました。

    プロフィール画像
    ゆうさん

    ハンドルネームの「ゆう」は本名、職業「イヌストレーター」。
    実家は広島、出身は山口。現在はニュージーランドのオークランド在住。
    「ナウいヤング世代です。かつて新人類と呼ばれたことも……(笑)」

    日本を離れて15年。ニュージーランド発、爆笑海外生活日記。

    スガオ!
    ~『メルティング・ポット』を作っているのはどんな人?~
     
    編集部:
    『メルティング・ポット』をどんな方が作っているのか、読者は興味があると思います。まずは自己紹介をお願いします。
    ブロガー:
    シンガポール在住中にイギリス人のコアラ師匠(ダンナ)と出会い、結婚してニュージーランドに移住してきました。理由はズバリ、犬が飼いたかったからです。
    編集部:
    ゆうさんと2匹のワンちゃんの暮らしは、もうひとつのブログ(『羊の国のラブラドール絵日記NEW』)に書かれていますね。『メルティング・ポット』は、旦那さまである「コアラ師匠」との生活を中心に書いてらっしゃいますが、旦那さま、なぜ「コアラ師匠」なんですか?
    ブロガー:
    まず容姿がコアラに激似なのでそのままコアラ。「師匠」は酒飲みの友人が命名しました。コアラ師匠が酔っ払ったときに引き起こす「伝説」と「迷惑」があまりにすごいので、友人いわく「これから師匠と呼ばせてもらう」というのが発端です。
    編集部:
    とてもユニークな旦那さまのようですね。
    ブロガー:
    冗談っぽく言ってますけど、かなり真剣に『007(ジェームス・ボンド)』を目指しています。酔っ払うと、いつもは理性で抑えている脳内007の部分が露呈して、「なりきり007」に変身します。いつか本当に間違ってチェコとかに行きはしないか心配です。そして「迎えにきてくれ」の電話がかかってきやしないか、もっと心配です。行きたくないです(笑)。
    犬と海岸で

    ラブラドールのクロエとエビス。クロエはしっかり者の女の子、エビスはやんちゃな男の子。2匹が主役のブログ(『羊の国のラブラドール絵日記NEW』)は、書籍化もされています(『羊の国のラブラドール絵日記』マーティンゆう/学研)。

    コアラ師匠

    コアラにそっくりのイギリス人、その名も「コアラ師匠」。ロンドン、シンガポールで投資系銀行のディーラーを務め、ゆうさんとは2000年にシンガポールで結婚。『007』の熱狂的ファンで、歴代ジェームス・ボンドのなかではショーン・コネリーとピアース・ブロスナン、そしてダニエル・クレイグを敬愛しているそうです。

    コダワリ!
     ~『メルティング・ポット』とは?~
     
    編集部:
    ブログのタイトル『メルティング・ポット』にはどんな意味があるのでしょうか?
    ブロガー:
    「メルティング・ポット=人種のるつぼ」……7年弱を過ごしたシンガポール時代からニュージーランドの今日に至るまで、まさに「人種のるつぼ」に身を置いているなあと思ってつけました。海外生活のあれこれ、いろんな国のびっくりするような習慣や文化。まさにメルティング・ポットだから見えてくるものを、ブログに書いて読者の皆さんと共有したいと思っているのです。
    編集部:
    ブログを始めたきっかけを教えてください。
    ブロガー:
    実はもともと『ニュージーランド絵日記生活』というブログをやっていたことがありました。2003年あたりだったと思います。このブログのきっかけは、「絵」を描きたかったことでした。そのうち「犬の絵」が描きたくなり、2005年から『羊の国のラブラドール絵日記』を始めました。
    『ニュージーランド絵日記生活』は、その時点ではやっていなかったのですが、毎日身のまわりで起こる出来事や発見をテーマにもう一度書きたいなあと思い始め、新たに『メルティング・ポット』を開設したのです。情報を発信できる喜び、読者の皆さんとコミュニケーションをとれる喜びにすっかり中毒みたいです(笑)。
    犬のクロエとエビス

    ゆうさんは、犬専門のイラストレーター、通称「イヌストレーター」として活躍中。日本語のウェブサイトや雑誌、新聞などに連載を持っています。詳しくはこちらをご参照ください。

    2008年12月16日 11時35分 admin
  • 牛馬を診る、俳句を詠む。多彩な十勝の獣医師のブログ

    ?ワザアリ!
    ~『北の(来たの?)獣医師』の舞台裏~
     
    編集部:
    「句集の宣伝のためにブログを始めた」とのことですが、俳句や漢詩は昔からご趣味だったんですか?
    ブロガー:
    祖父が無名の俳人・安田蔦風(ちょうふう)でした。高度成長期の会社人間だった父に比べ、祖父と遊んだ記憶が多いわたしは、その影響で575や韻文を作るようになりました。
    32歳のとき、週刊朝日『パロディ百人一首』(井上ひさし・丸谷才一選)の応募作
    「奥山に地雷踏みたる猿の子の声聞く夜ぞ雨季は悲しき PKO隊員の詠める」
    が大賞に選ばれ、これをきっかけに本格的に川柳・俳句を作り始めました。川柳は新聞などへ、俳句は祖父が同人だった縁で『みちのく』へ投句しています。
    漢詩は、李白が好きで読んでいるうちに自分でも作りたくなり、始めました。しかし中国語読みが出来ないので、声調・平仄まるで無視の、漢詩とは言いがたいマガイ物です。回文は、高校時代の英語の先生が教えてくれた「草の名は知らず珍し花の咲く」に感動して、自分も作りたくなって、始めました。
    編集部:
    「文芸派の獣医師」ってすごく意外な感じがしますが、豆作さんのような方って多いんですか?
    ブロガー:
    獣医師は理系の頭を持つ人間が多いので、医者が文芸をよくするのに比べて少ないと思います。マニアックに読んだり鑑賞したりする人は多いようですが、集まって句会を開いたりする人たちは、われわれ以外にいまのところ聞きませんね。
    編集部:
    ということは、十勝地方に、何か文芸に通ずる特別な風土でもあるんでしょうか?
    ブロガー:
    特別な風土はないと思いますが、北海道でも十勝は畜産の盛んな地帯のひとつで、獣医師の技術的にもトップレベルを自負する雰囲気があり、そのなかで仕事ができ、ブログが書けることを幸せに思っています。現在は、わたしともうひとりの獣医師を中心に『575王国句会』というグループを作って活動しています。職場(NOSAI)の職員つながりで始まった句会で、最低でも年1回の句会を開催しており、これには札幌の人も参加しています。
    編集部:
    さて、ブログで取り上げるネタはどのようにして決めているのでしょうか?
    ブロガー:
    他人様に迷惑がかからないこと、読んで暗い気持ちにならないことであれば、なんでも書きます。
    編集部:
    ブログについて、ご家族や職場の皆さんからの反応はいかがですか?
    ブロガー:
    妻は鼻で笑う程度、子供たちはたまに覗いて面白がっている程度ですね。家族の協力はほとんどありません。友人はまれに褒めてくれますね。職場での反応は、表面上はにぶいですが、仕事関係の記事になると、質問を受けたり議論になることもあります。おおむね好意的でしょうか。
    編集部:
    ブログを契機に交友関係が生まれたり、お仕事に役立つようなことはありますか?
    ブロガー:
    新たな交友関係は少しずつ広がっていると思います。ブログで知り合った畜産関係の方が音楽好きで、曲を作り、わたしがそれに詩をつけたこともあります。
    ブログでの畜産関係の議論は、知見を広める上で大いに役に立っていますし、なんといっても畜産農家さんからのコメントがいちばん嬉しいです。また、獣医学部の学生さんがいろいろ質問をしてきて、それに答えるのもとても楽しいです。友人がブログ上で、わたしの句集を宣伝してくれて、句集が売れたのはよかったです。
    編集部:
    これまでにブログで発表されたなかで、特に印象深い記事をを教えてください。
    ブロガー:
    最近では、「牛の去勢法(豆作式)」「馬の不妊治療法」「とかち俳句大賞」「575王俳句会」「松浦武四郎の漢詩」、「回文俳句回文短歌」などでしょうか。
    牛横断注意

    豆作さんの診療地域では、リスや鹿、キツネなど、さまざまな動物の標識を見ることができるが、「牛横断注意」もそのひとつ。よく注意すると、看板の絵は一種類ではなく、さまざまなバージョンの牛の姿が描かれていることがわかる。豆作さんが「畜産・酪農王国、十勝」を実感する瞬間だ。

    牛盲腸捻転

    牛の盲腸捻転の症例。「第四胃変位に比べると、盲腸捻転はかなり少ない」そうで、豆作さんの概算によると「発生率は0.015%程度」とのこと。こんな珍しい画像がたくさん見られる『北の(来たの?)獣医師』は、同業の方々にとって、実用的な意味で非常に役立つブログなのだろう。素人には、「気腸した盲腸はかなり大きく、内容も10リットルくらいは出ただろう」というコメントが驚きである。10リットルの盲腸って!?

    牛の去勢

    同業者からの反響が大きかった「牛の去勢・豆作流」の記事より、手術の模様を写した1枚。牛の去勢の方法は、獣医師によって微妙に違っており、2本の精索を1本ずつ鉗子で挟むやり方が主流だが、2本の精索をいっぺんに鉗子で挟むのが豆作流。高価な和牛を傷つけぬように丁寧に精巣を取り出す方法を、作業工程順に写真で紹介している。畜産専門家には親切な記事だが、一般読者にはいろいろな意味で衝撃的な内容だ。

    ?オススメ!
    ~『北の(来たの?)獣医師』のオススメ情報~
     
    編集部:
    “北の獣医師”豆作さんならではの「オススメ情報」を教えてください。
    ブロガー:
    わたしの友人のブログ『馬医者修行日記』は、学術的価値も高く、おもしろいです。獣医師仲間として、いつも興味深く読んでいます。また、酪農雑誌『デイリージャパン』にて、『春夏秋冬・酪農場で思わず一句・安田豆作』を連載中です。機会がありましたら、ぜひご覧ください。
    編集部:
    ここでいくつか、作品をご披露願います。
    ブロガー:
    往診中にふっと浮かんだ一句です。

    「踏む牛に割れぬ氷となりにけり」

    「立ちあがる牛に傾く夏野かな」

    「産み終えし牛の羊水白衣凍つ」

    「馬肥えて農夫白髪を増やしけり」

    「叱られることまだ知らぬ仔馬の目」

    「死に馬の雪を払うて顔おがむ」

    漢詩はマガイ物で失礼……

    宝石塵

    往診助産厳寒朝
    温水馬穴湯気昇
    差込斜光映細氷
    眩輝微粒漂結晶

    健康万歳

    目覚毎朝小鳥声
    純白陶器水面静
    豪放落筆一文字
    腹部快調日本晴

    現金娘

    我娘最近反抗期
    不潔駄才父遠嫌
    或時急変猫撫声
    高価洋服店舗前

    歩行趣味

    最近熱中夜散歩
    脂肪燃焼邪心捨
    爽快星空緩口元
    傍目只映変質者

    繁殖検診

    氷点下日長続冬
    多頭直検全身凍
    尿意限界暫失礼
    貧茎縮上誤放向

    続いて、回文俳句です。

    「やき芋を取り出したりと思いきや」(集英社『終りは始まりⅡ』入選作)

    「カルテメモ溺死らしきで揉めてるか」

    最後に、回文短歌です。

    「白樺は幹に水葉のまた照りてたまの弾みに君はばからし」

    「酒に浸る寝て息高し酪農の暮らし方聞いて寝るたびに今朝」

    ?ヤボウ!
    ~『北の(来たの?)獣医師』の今後の展望~
     
    編集部:
    これからブログで取り上げてみたいネタやテーマはありますか?
    ブロガー:
    牛馬の治療に使う薬品、牛馬の動物福祉(アニマルウェルフェア)、江戸時代の牛馬の俳句、などです。
    編集部:
    『北の(来たの?)獣医師』の今後の展望について、お聞かせください。
    ブロガー:
    単なる気晴らしでやっているので、特に展望など考えていません。気晴らしが出来ればそれでいいんですが、できれば句集『北の獣医師』の大量在庫が売れると嬉しいですね(笑)。

    「編集部からのコメント」

    牛や馬などの専門分野については、素人のわたしにはわからないことも多かったのですが、写真と文章で丁寧に解説をされている豆作さんのブログのつくりには、読者への配慮、並々ならぬサービス精神を感じます。個人的には「創作漢詩」のおもしろさがツボにはまりました。豆作さんが、義理のお母様の看病で句会を欠席された際、関係者に送ったメールにビックリ。メールなのに七言絶句……。新しいですね。今度、真似してみようと思います。

    2008年12月7日 1時44分 admin
  • 十勝の“文芸派獣医師”が綴る、牛や馬の生命の営み

    Vol.43 『北の(来たの?)獣医師』豆作さんインタビュー

    北の大地・十勝に根を下ろす“文芸派獣医師”豆作さん。馬の繁殖、牛の治療など、専門家ならではの畜産情報から、玄人はだしの俳句・回文、独創的な漢詩まで、さまざまな引き出しから発信される豆作さんの世界に迫ります。

    プロフィール画像
    豆作さん

    本名・安田峰(やすだたかね)さん、48歳、男性。
    北海道在住の獣医師。静岡県出身、2人兄弟の次男。
    父の転勤に伴い、幼少時には大分(佐賀関)・東京(田無)・茨城(日立)と移り住み、中学2年から父の実家の静岡へ。静岡高校、帯広畜産大学(修士)を卒業後、北海道・幕別町農業共済組合へ就職。十勝NOSAI幕別診療所を経て、現在、大樹町の十勝NOSAI南部診療センターに勤務。

    北海道・十勝地方に暮らす、畜産専門獣医師のブログ

    スガオ!
    ~『北の(来たの?)獣医師』を作っているのはどんな人?~
     
    編集部:
    『北の(来たの?)獣医師』をどんな方が作っているのか、読者は興味があると思います。まずは自己紹介をお願いします。
    ブロガー:
    18歳から十勝に住み、今年で30年目になる獣医師です。牛馬のなかで、特に十勝の重輓馬(じゅうばんば・ばんえい競馬などで知られる重量級の農耕馬)の繁殖検診を得意としています。しかし重輓馬は減る一方で、診る機会が減り、淋しく思います。牛馬の病気は、獣医学の理論だけでは治せません。家畜は飼主の鑑であり、飼主が健康に生活していなければ、牛馬の健康はありえません。よって、牛馬の臨床獣医師は、飼主の健康や精神衛生まで気を使っていなければならないと思っています。十勝の人は、中途半端なことをしません。やると思えばとことんやるところがすごい。十勝の天気は、晴れるときはいつまでも晴れ、雨が降れば嫌というほど降る。静岡出身のわたしは、そんな十勝の気候風土に憧れを抱いています。
    馬の妊娠鑑定

    早春から初夏は馬の繁殖シーズン。重輓馬の生産者は、2歳の春に行われる能力検定に向けて効率よく受胎させたいと願うため、獣医師の妊娠鑑定に寄せる期待は絶大だ。いまでは超音波診断装置を使って子宮のなかの胎胞を写し出す方法が普及しているが、この機械はヒトの病院で使われるものとほとんど同じで、非常に高価!子馬がイタズラをして壊されてしまったなんていう話も聞くので、扱うときは緊張するそうだ。

    コダワリ!
     ~『北の(来たの?)獣医師』とは?~
     
    編集部:
    ブログを始めたきっかけを教えてください。
    ブロガー:
    句集『北の獣医師』を作ったので、一冊でも多く読まれるよう、宣伝したいと思ったのがブログを始めた動機です。
    編集部:
    このブログのテーマをズバリ一言でいうと?
    ブロガー:
    わたしの自己表現ですね。
    編集部:
    ところで、どうしてタイトルが『北の獣医師』ではなく『北の(来たの?)獣医師』なんですか?
    ブロガー:
    はじめは「北の獣医師」だったんですが、途中でなんだか照れくさくなって「来たの?」を入れてみました。
    『北の獣医師』

    過去10年ぐらいの俳句をまとめた自句集『北の獣医師』。もともとはこの句集の宣伝が『北の(来たの?)獣医師』を書き始めたきっかけだったという。ご注文は、メールにてどうぞ!宛先はブログをご参照ください。

    2008年12月7日 1時19分 admin
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